コラム

混在する和暦・西暦・年度表記。
どれがピンと来ますか?

「令和6年度の大学入学共通テスト」は「令和6年度の1月」「令和7年の1月」「2024年度の1月」「2025年の1月」に実施されます。これって全部同じ日程を指しています

日々どの暦に慣れ親しんでいるかによるのだと思いますが、和暦とか年度とかって、わかりづらい! と思うのは筆者だけでしょうか?

「受験生応援サポート.com」では、皆さんにわかりやすいように基本的に「西暦」で日程や期日を表記します。どうしても「年度」表記じゃないと意味が通じない時は、「年度」と「西暦」を合わせて表記します。

 

そもそも「年度」って何?

特定の目的のために規定された「1年間の区切り」方を「年度」と言います。

4月に新年度の新学期が始まり3月に年度が終わる学校も「学校年度」という考えのもとに、1年を区切ります。他にも「会計年度」などはニュースでも良く聞くのではないでしょうか。

必ず4月に始まり3月で終わる1年間と言う事はなく、いろいろな年度があります。農業の業界では「いも年度」と言うものもあり9月に始まり8月で終わる1年間をさします。

さらに詳しい「年度」の説明は

 

「受験生応援サポート.com」では「西暦」で日程や期日を表記します

文部科学省などからの発表は「和暦を使った学校年度」で表記されることが多いです。

「今年なのか、来年なのか」「1年後なのか2年後なのか」、パッと見てわかりやすいように「受験生応援サポート.com」では「西暦」で日程や期日を表記します。

年をまたいで期間を表すものや、公的機関からの発表の引用など、場合によっては「年度」表記も用いますが、カッコ書きを補足してわかりやすさを最優先いたします。

 

「平成31年度」と「令和元年度」どっちが正しいの?

先に少し前のお話をしますと、1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇が崩御され、翌日1月8日に「平成」に改元されました。この時の学校年度は「昭和63年度」です。4月1日からは「平成元年度」と言う新年度が始まりました。「昭和64年度」は存在しません

もう少し前のお話をしますと、1926年(大正15年)12月25日に大正天皇が崩御され、同日「昭和」に改元されました。この時の学校年度は「大正15年度」です。昭和元年が7日間だけ存在し、年が明けたら昭和2年になります。4月1日からは「昭和2年度」と言う新年度が始まり「昭和元年度」は存在しませんでした

そして、2019年4月1日は平成31年でした。学校年度で表記すると「平成31年度」になります。

「平成31年度」とは「2019年4月1日〜2020年3月31日」「平成31年4月1日〜令和2年3月31日」です。普通であれば、このまま「平成31年度」と言う表記を使うはずなのですが、総務省の『「元号を改める政令等について」の発出について』の中で政府の会計年度は「令和元年度」と表記しますと書かれてます。

よって、本来であれば「平成31年度」なのですが、年度表記をする場合は「右へならえ!」で「令和元年度」を使用する事になると思います。

2020年の3月に高校を卒業する人は「令和元年度卒業生」になり、2020年の4月に大学に入学する人は「令和2年度入学生」になります。

 

早生まれと遅生まれ

「早生まれ」とは、何月何日〜何月何日生まれの人を指すか知っていますか?

「学校年度」に合わせて、4月〜翌年3月までに同じ歳になる人が同じ学年になりますので、答えは「1月1日生まれの人〜4月1日生まれの人」となります。

1月〜3月に生まれた人は、同じ年の5月や6月に生まれた人と同じ学年にはならず、1つ上の学年に先に入学することになります。この人たちが「早生まれ」と呼ばれます。

ただ、ここで疑問なのが「4月1日生まれの人は早生まれなの???」ということです。

日本の法律では、義務教育が満6歳から始まります。学校年度に合わせて4月1日〜3月31日に満6歳になっている人が「同じ年度に入学」します。

では、4月1日生まれの人は「いつ満6歳」になるのか?

答えは、「前日に満6歳」になるんです!

4月1日生まれの人は「3月31日に満6歳なっている」ので、早生まれとして1つ上の学年に入学することになります

よって「4月1日〜3月31日の学校年度で同じ歳の人」は「4月2日生まれの人〜翌年の4月1日生まれの人」となります。

ちなみに「うるう年の2月29日生まれの人は、4年に1回しか年を取らない」という表現を聞く事がありますが、前日の2月28日に毎年しっかり年を取ります。同じように3月1日生まれの人も平年もうるう年も関係なく「前日」に年を取ります。

 

まとめ

大切な日本固有の紀年法である事は認識してます。嫌っている訳ではありません。ただ、全部西暦にしたら良いのに...。と少しだけ思っているだけです。

改元があったら作り直さなくてはならない印刷物や、莫大な費用の掛かるシステムの修正など、全部西暦にしたら良いのに...。と少しだけ思っているだけです。

生年月日も西暦に統一すれば足し算も引き算も楽なのに...。と少しだけ思っているだけです。

日付や日程は「わかりやすく表記」を心がけます。ただそれだけを思うコラムでした。

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