予備校の比較（1）
自分に合う授業形態を探す

どこの予備校に通うか比較をする際に、重要な要素として「授業形態」があります。

授業形態は主に「集合授業」「個別授業」「映像授業」があります。どの授業形態に特化しているかで、予備校の特色も変わります。それぞれの授業形態の特性を活かし、自分の学習スタイルに合った授業形態が選択できます。

集合授業

集合授業とは、集団授業・一斉授業・対面授業・生授業・ライブ授業とも呼ばれる予備校の授業形態のまさに王道です。

決められた時間内の短時間集中と緊張感で勉強にメリハリをつけることができます。仲間たちとの「切磋琢磨」の刺激と臨場感も集合授業ならではです。ただ、受講日時が決まっているので、その時間に出席しないといけません。欠席者のために録画授業を視聴できる予備校もありますので、事前に確認してください。

高卒生は、平日の午前中から授業を受けたり空き時間で自習室を利用したりと、高校に通っていた時のように、規則正しい生活リズムを保てることも大きなメリットです。現役生は、平日の夕方や週末に多くの授業を受ける時間割になります。

集合授業をメインで実施している大手予備校は「代々木ゼミナール」「河合塾」「秀英予備校」「駿台予備学校」などです。

※一部の予備校では、本部校舎で実施されている集合授業を別校舎にて同時刻受信し集合視聴する授業もあります。

個別授業

個別授業とは、個別指導とも呼ばれ、講師1人に対し生徒1人または2〜3人にて授業を実施します。

集合授業と同じように通学して、決められた受講日時に受講します。（都合の悪い受講日時に対して振り替えがきく予備校もあります。）授業内容や速度は生徒1人に対し個別対応がしやすく、授業に置いて行かれる事も理解できないまま進む事もありません。大勢の前では質問しづらい、基礎からしっかり学びたい、苦手単元を重点的に学びたい、という人には向いている授業形態です。

いわゆる学校の教室のような広いスペースは必要なく、小スペースの活用で教室が開けるため、この授業形態の教室や校舎が一番多く運営されています。教室・校舎数が多い分、講師も大勢います。自分と合う先生に巡り合えるかが成功の大きなカギになります。

個別授業をメインで実施している大手予備校は「明光義塾」「個別教室のトライ」「武田塾」「四谷学院」などです。

また、最近では「メガスタディ」や「Ｚ会のオンライン個別指導」など、教室や校舎を持たず「オンライン家庭教師」「完全1対1のオンライン個別指導」というオンラインでの在宅個別授業もあります。

※一部の予備校では、授業を「個別授業」、授業ではなく進路指導を「個別指導」と呼ぶ場合があります。　※講師が自宅を直接訪問し個別授業が実施される「家庭教師」スタイルはここでは含めていません。

映像授業

映像授業とは、あらかじめ録画した授業をビデオ・オン・デマンド(VOD)などで学ぶ授業形態です。通学して映像授業を受講する予備校と、在宅で受講できる予備校、またそのどちらでも受講できる予備校がありますので「どこで受講するか」も重要な比較要素です。

映像授業の最大のメリットは、何度でも繰り返し授業内容が確認ができる事です。早戻しも倍速再生も自由にでき、自分の習得スピードに合わせて講座を進める事ができます。また、自由な時間に視聴できるので時間割も年間学習スケージュルも自分のペースで決めることができます。また、受講講座の修了テストなどを設定している予備校もありますが、習得度合いの判断は受講生自身がする事になります。

大手予備校のフランチャイズ提携校は、この映像授業をメインにした授業形態が一番多く存在します。基礎講座から上級講座までこまかくレベル分けされた授業を自分の学力や目標に合わせて受講することが可能です。都市部の直営校と同等の授業が地方でも受けられるのは、映像授業ならではの特長です。

映像授業をメインで実施している大手予備校は「東進ハイスクール／東進衛星予備校」「代ゼミサテライン予備校」「河合塾マナビス」「秀英id予備校」などです。

また、最近では「スタディサプリ」や「Ｚ会の映像」「アオイゼミ」など、教室や校舎を持たずオンラインでの在宅映像授業もあります。